2008年4月21日月曜日

触覚という感覚を手がかりにして

質感としての『Texturing』を符合された今回のテーマは、触覚と言う心理的に大きな作用を持つ感覚を、映像が都市へアプローチするための手がかりとしています。映像と触覚と言うと、自然には結びつきにくい関係性だからこそ、挑戦する意義を感じます。
 通常触れられない音は、20ヘルツという低音域で触覚においても知覚可能になると言います。
同様に触れる事ができない映像が、もし都市への質感として触覚的に知覚可能になるとすれば
それは一体どういったモノになるのでしょうか?
 これは、都市の巨大高層化が進み、そこにどう人が関わるのか?実はこの問題とよく似ているように思えます。故に映像が都市と人との関係性を発見或は提示する時、ある種の『Texturing』をもって、映像は都市に介入できるのかもしれません。(永岡)

永岡大輔
『プロセスとしての神話』をテーマに、インクや鉛筆などで線を繰り返し重ねて描くドローイングを中心に国内外で発表。ドローイングの延長としての映像や立体作品なども制作してる。また、ワークショップやプロジェクトを通して複数の人と創る映像作品、スクリーニングプロジェクト、ライブパフォーマンスなどコミュニケーションワークとしての活動も積極的に行っている。
現在(~5/6)hpgrp GALLERY TOKYOにて個展『曖昧な庭』が開催されている。

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